(1)オープンイノベーション
突然失礼しました。突然何を言い出すのかと思われたのではと危惧しますが、ここ数ヶ月ずっと「おいしいカツカレーが食べたい」と小生思っておりました。
どのお店でカツカレーを食べても納得しなかったのです。若いころは、特にスキー場のレストランでレトルトカレーを少しアレンジしたルーにペラペラのカツがのったカツカレーでも、満腹になって体が温まれればそれで満足だったのですが、年をとるとそんなに量はいらないけれども美味しいものが食べたいという風に嗜好が変化し、せっかく食するならば最高においしいカツカレーを食べたいとなって、いろいろ探してみたものの、納得する味に出会えないまま数年が経ちました。
(2)カツカレーの問題点
・カレー専門店
カレーは各種スパイスを駆使したり、相当長時間煮込んだり、大変工夫されていておいしいのですが、残念ながら上にのっているカツが駄菓子の「かつ太郎」を大きくしたようなペラペラだったり、肉がどうでもよい質のものであったり、単品で食べたら失望しそうなモノがのっているケースが非常に多いのです。
・かつ専門店
カツはもちろん非常においしく、カラっと揚がり、中はジューシーで文句のつけようもないのですが、カレーが今ひとつ。残念ながらレトルトカレーにほぼ近いものが多いのです。
・一方イギリスでは
「カツカレー」という日本語が通じるほど、イギリスではカツカレーが大人気です。もはやブームを通り越して、寿司、てんぷらのような日本食を代表するものとして定着してきています。しかし肉は鶏肉でチキンカツが主流です。
以上を考えると、最高においしいカツカレーを作ることができたならば、世界中で売れまくる大きなビジネスチャンスなのにもったいないなあと思っていたところ・・・
(3)まさに夢のコラボ(以下みんテレ7月19日OA記事抜粋)
札幌のカレーの老舗「カリーハウスコロンボ」と、とんかつの老舗「玉藤」
札幌や旭川など北海道内9つの「玉藤」で提供。厚さ2センチのとんかつと、コロンボ店内で調理されたカレーを一度に味わうことができるんです。カレーは、ほどよいスパイス感と優しい甘みがあって、サラサラした口当たり。それがサクサクのロースかつにうまく絡んで、もうたまらない美味しさ!
実はこれまで「玉藤」では、純粋にとんかつを味わって欲しいと、香りと風味の強いカツカレーを一部店舗を除き、提供していませんでした。
では、なぜ今なのか?
とんかつ玉藤の媚山太一さんによると「コロナ禍と原材料の高騰などの影響で、ただ値上げをするだけではお客様には何のメリットもない。そこで付加価値を付けるため、札幌の老舗と老舗のコラボ企画を行う」とのこと。値上がりし続ける原材料。2021年に続き、この秋にも値上げの可能性があるといいます。
同じように「コロンボ」でも…。 味の決め手となるタマネギ。1日に使うのはなんと20kg。6月には値上げをせざるを得ませんでした。値上げに負けない、明るい話題を作りたい。そんな「玉藤」の提案を「コロンボ」の藤井亜生子さんは受け入れたのです。 コロンボの藤井さんは「札幌駅前にしかないので、なかなか街中に来れないお客さんが、玉藤さんでコロンボのカレーを楽しんでいただけるのはうれしい」と話します。
とんかつとカレーの老舗が夢の共演!原材料の高騰に苦しむ飲食店の秘策です。
とんかつ玉藤とカリーハウスコロンボがコラボして提供する「ロースカツカレー」は、1880円。とんかつ玉藤9店舗で8月31日までの期間限定で販売しています。
(※麻生店、清田店、サンピアザ店では販売しません)
(4)勝手に長野市バージョン
さて、上記の札幌の事例を長野市でやるとなれば、こんな感じでしょうか。(勝手な妄想です)
カレーの名店「山小屋」×最高のとんかつ「からり」の究極のカツカレー¥2,500(仮)。
もし実現したら小生はきっと定期的に通うでしょう。
今回は個人的な不満点からカツカレーを事例に取り上げましたが、このようなオープンイノベーションは食以外にも様々な業界で可能です。
ここでは記述することはできませんが、お寿司・お惣菜で少し考えていることがあります。実現したらご紹介させていただきます。
(5)人財との関係
・3視との関係
視座・視野・視点のうち、特に視野が大切かと思います。得てして自分の業界内に視野がとどまりがちで、●●業界でNO1とか業界トップを目指すというような目標をよく目にしますが、こればかりですと今回のような斬新なアイデア、既存の枠を崩すことは難しいと思います。
いたるところに閉塞感があふれる現代において今後求められる人財とは、既存の枠にとらわれず、こんなことをしたら喜ばれるんじゃないか、お客様がほんとに求められているモノ・コトに到達するには自社だけでは無理だから、●●と手を組まないと無理じゃないか等視野を広く持って思考できる人ではないかと考えます。
このようなダイナミックな思考ができる人財が社内に一人いると、斬新なビジネスモデルを描くことができ、閉塞感を打破するきっかけになるのではないかと期待しています。
あとはそれを実現する突破力、行動力が備わっていれば最高ですね。
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