第50回 久々の京都散歩
- 津田識義

- 1月16日
- 読了時間: 4分
令和8年正月明け早々に7年ぶりに京都に行ってまいりました。
オーバーツーリズムが始まるまでは、毎年数回訪れ、いずれ住んでみようかと思っていたくらい小生のお気に入りの場所です。
7年前に渡月橋を渡っているときに、人・人・人で疲れきってしまい、混雑が落ち着くまでは遠慮しようと決めました。
今回日中関係が冷え込み、ホテルの値段もグンと下がったことから、再訪のチャンスと考えたわけです。久々の京都で実感したこと、印象に残ったことをピックアップして記してまいります。
【トピック1】“栄え” & “バズリ”に集中
他に例を見ない千本鳥居を有する伏見稲荷に行ってみました。
千本鳥居を写真や動画に納めるべく、世界中からツーリストが集まっており、中国の影響を感じないくらいの混雑ぶり。かなりの密状態です。様々な言語が飛び交っており、あたかもオリンピック会場のようです。
その混雑が1本目の鳥居から山頂近くまでずっと続いており、“栄え” & “バズリ”消費のすさまじさを実感しました。一方で一駅離れた東福寺はガラガラでした。
悠久の侘(わび)と寂(さび)を感じながらピンと張り詰める空気につつまれつつ、京都の冬を満喫することができました。
紅葉の季節にはここ東福寺も混雑すると思われますが、今の時期は十分落ち着いております。
おそらく世界中のツーリストたちは、“栄え” & “バズリ”を求めて嵐山・金閣寺・清水寺・三十三間堂あたりに集中しているものと思われます。(三十三間堂は毎回必ず訪問するお気に入りスポットですが、今回は閉門直前だったため、混雑はしておりませんでした。また、大変ありがたいことに大きなお餅をお土産に沢山いただきました)
他の比較事例として、祇園を抜けるとすぐに到着できる建仁寺は綺麗に整備された庭と襖絵、龍の天井画とみるべきものが多々ありますが、外国人ツーリストの数は少なく、じっくり鑑賞することができます。
宗教観ではなく、華美さ・珍しさ・スケールを求めているということだと考察し、今回訪問できなかった奈良の大仏も同様に混んでいるかと推察いたします。
【結論】
侘(わび)と寂(さび)をテーマにした京都探訪であれば、あまり人込みを気にせず、じっくりと京の空気を味わえるのではと考えます。ので、今後も定期的に京都を訪れてみようと思い直したのが、今回の旅の大きな収穫です。
【トピック2】かしこいなあ
伏見駅を降りるとすぐに、屋台の数々。嵐山と同じような状況です。WAGYU、抹茶、イチゴスティックは当然の事、蟹肉棒(CRAB STICK)が見た目のインパクトと良い香りに多くの外国人を惹き付けていました。
この蟹肉棒、他の観光地ではあまり見かけたことがありません。売価1本500円で相当なボリュームです。
でも、よく見ると、屋台の隅に白身魚使用とこっそり書いてあります。
正体はカニカマです。ということは原価率はいって20%でしょう。
相当売れていましたので、1日100本として、月20日営業、年間粗利は960万円。バイト代と水道光熱費を払ってもサラリーマンの平均年収は超えるはずです。おいしい商売を考えたなあと感心しました。
【トピック3】空き家の有効活用
今回は特急しなのの最前列で、普段車で何往復している道の横を電車の車窓からじっくり眺めることができました。
沿線の村々には昭和を感じる古い家屋が目立ちます。あと10年もすれば空き家になってしまいそうです。
京都のように1300年超の歴史・文化・景観が人々をひきつけ、インバウンド需要があれば、町屋風や古民家風として生まれ変われることが可能で、実際今回宿泊・飲食施設に装いを変えた町屋を多く見かけました。
要は住民が減ったとしても、関係人口で成立するエリアはリフォームをかけると存続可能ということです。オーバーツーリズムの問題は多くありますが、ツーリストがいなくなれば、空き家だらけになってしまうでしょう。適度なバランスを取るのが難しいと痛感しました。
【追記】
今回の目的は、知り合いの病気治癒を祈りに行くためでした。ので、そこに効果があると言われている神社・仏閣中心に回ってきました。
3日間バス・タクシーを一切使わず、可能な限り歩き回ったため、最終日には足が棒になってしまいました。
あらためて、プロゴルファーはすごいなあと思いました。シード選手でも4日間歩き回るわけで、しかもシーズン中は毎週のように。小生もなるべく健康寿命を享受したいので、なるべく車を使わず日常歩かなければ、とあらためて誓ったのですが、今日は雪だし、とか寒いしとか言い訳をしてなかなか身に付いた習慣を変えるのは難しいものだなあと痛感しております。
違う結果を欲するならば、行動を変えるという理屈は頭では十分理解していますが、実践と継続と工夫が難しいのですね。




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