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第48回 餃子を食しながらマーケティングを考えてみた

  • 執筆者の写真: 津田識義
    津田識義
  • 7月25日
  • 読了時間: 3分

●大阪王将

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上記の画像は自宅近くの店舗のもので、6粒で3年前価格270円、現在では300円を超えています。なぜ、3年前かといいますと、その当時幅が薄くなってショックを受けたからです。いわゆるステルス値上げというものでしょうか。それいらい食べていないことに最近気が付きました。TechMagic(東京都江東区)が開発した調理ロボット「I-Robo」の導入し製造しています。素材にはこだわっており豚肉・生姜・キャベツなど具材は国産宮崎・鹿児島を中心に7万坪以上の土地面積を使用し、各地域の農家とニンニク・生姜・キャベツを栽培かつ塩は五島列島のものを使用しています。

 


●餃子の王将

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長野には餃子の王将が出店しておらず、先日岐阜県庁近くに出張する機会があり、なつかしいなあと思い久々に食してみました。6粒で330円ですが、大粒で案がぎっしり詰まっていてとても食べ応えがあり、満足感が高かったです。そしてフロアも厨房内もアジア系の外国人が多く日本人らしき人は厨房に1名いただけです。餃子の王将では、あくまで人力による調理を追求。工場生産に切り替えてしまいましたが店員の調理スキルを磨くべく「王将調理道場」を開設していて、あくまで人力による調理を追求しています。主要食材(豚肉、キャベツ、ニラ、にんにく、生姜、小麦粉)はすべて国産。中でもにんにくは青森県産、小麦粉は北海道産と産地にまでこだわっています。

 

 

●牡丹荘

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5粒480円とお高めですが、1粒が大きいです。牡丹荘では麺、ラーメンスープ、タレ、かえし、餃子にいたるまでほぼ全てを原料から吟味し保存料、添加物を使わずお店での仕込み、仕上げ調理にこだわっています。ゆえに高いと感じたことはありません。満足感が上回ります。オープンしてから一番通っているお店です。

 



●番外編:業務スーパーニラ餃子~

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こちらは業務スーパーで購入できるチルド餃子です。驚くべきはその安さで、30粒入りで198円(税別)販売者は京醍醐味素となっており、倉庫も在庫管理のシステムを持たない京醍醐味噌は、「加工食品のファブレス事業」で原料は中国産を使用し、なんと豚肉がはいっていません。私は食べたことがありませんが、レビューを見ると可もなく不可もなく、革が薄いとのコメントが散見されます。

 


●餃子点のそれぞれの特徴を表(1)で、

さらに世相を貯蓄格差で見てみます。


(1)餃子の表

 

製造方法

原料

価格

大阪王将

セントラルキッチン

国産

餃子の王将

自社工場

国産

牡丹荘

完全手作り

信州産完全無農薬

業務スーパー

機械化された工場(外注)

中国産+国産

激安


(2)別の角度から貯蓄格差をみてみます

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●まとめ


 今回、餃子を食しながら、あれこれと考えてしまったのですが、一番に避けられないベクトルがはっきりと見えてきました。それは2極化への対応がはっきり求められてきているということです。

 中途半端が一番まずいですね。というのは今まで消費を牽引してきた中間層が薄くなってきているからです。そこに気づいたガストさん。コスパ重視のメニューと特別感を出したコースメニューの複線型で業績好調とのことです。どちらかではなく、どちらも取るという方法も有効な策なのだなあと気づかされました。

 そうなると、スーパーマーケットの将来が3パターンに分かれるのではと思うに至りました。

・(パターン1)富裕層狙いかマス層狙いのどちらか一方に狙いを定めて出店する

・(パターン2)富裕層狙いかマス層狙いでブランドを変えて両パターンで出店する

・(パターン3)同じテンポで、棚を分けつつ両方の層を狙う

 

職業柄ついつい考えが暴走してしまいがちなので、あれこれ考えずじっくり餃子と向き合って味わいたいと思います。

 
 
 

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